2009年12月25日金曜日

ポルトガルのクリスマス


 ポルトガルではクリスマスのことをナタルといいます。サンタクロースはPai de Natal(パイ・デ・ナタル:クリスマスのパパ)です。

 さて、今年はクリスマスをポルトガルで過ごしたわけですが、幸運なことにこのカトリックの国で本格的なヨーロッパのクリスマスを体験することができました。24日の夜は元上司の家族に呼んでもらい、翌日は今の上司の家族に呼んでもらいました。

 ポルトガルのクリスマスはやはり気合が入っていて、町中がイルミネーションで美しく輝いています。下の写真はたまたまギマランイスに行く用事があったので写真をとってきました。もちろん教会だけでなく、町全体が美しくデコレーションされていました。

ポルトガルクリスマス2

 日本ではクリスマス・イヴに彼氏・彼女と過ごすというのはよくあることですが、ヨーロッパの多くの国では普通家族と過ごすそうです。

 ポルトガルでは24日の夜には家族が集まり夕食を食べます。地域にもよるのですが、伝統的にバカリョウという干しダラの料理を食べます。料理法は基本的には茹でたバカリョウにポテトをそえるだけという単純なものらしいです。さらに、北部の一部ではタコも食べるのだそうです。私はポルトで過ごしたためか、タコも食べることができました。味はシンプルで美味しいです。

 そして、デザートはあきれるほどの量があり、机を多い尽くす甘いものに圧倒されます。8人ぐらいいて、食べたのはおそらく10パーセント程度だったと思います。

ポルトガルクリスマス4

 クリスマスプレゼントは25日になったらあけるそうです。子供にとっては「あと何時間?」と気になって仕方がないもののようです。クリスマスともなると5歳児の子供が夜の2時になっても平気で起きていたりするので驚きです。日本で言えば、大晦日のようなものです。

ポルトガルクリスマス3

 翌日はポルトからアヴェイロに帰ると同時に上司に車で拾ってもらい、上司の実家に行きました。上司の実家には親戚の人も多く集まっており、わいわいとにぎやかに話しながらレイタオンという子豚の丸焼きを食べました。子供がクリスマスプレゼントに夢中になりながら遊んでいるのはまさに正月のようでした。

ポルトガルクリスマス1

 ポルトガルのクリスマスの雰囲気は日本の正月に非常に似ています。あのアットホームな雰囲気は今年、正月を過ごせない私としてはかけがえのない贈り物でした。

 しかし、考えて見ると私がポルトガル人の家族のクリスマスに混ぜてもらったというのはなかなか異様なものだったような気がします。いわば、正月の家族の集まりに、日本語もあまり話せない見ず知らずのポルトガル人が参加するようなものですよね。。。

 そんな私でも暖かく迎えてくれたポルトガルの家族たちにカンパーイ☆

 Feliz Natal[:ツリー:]

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