2009年9月24日木曜日

日本への一時帰国

 父が先日他界したため、日本に帰ってきています。日本に帰るのは1年後だと思って、3月に出発したのと、今回の帰国は急だったため、日本にいることに違和感を感じます。

 何にしても、時間がありません。あまりにも多くの手続きがあり、私がポルトガルに帰るまでに終わらせられるかが、かなりあやしいところです。基本的には兄と母が処理しているのですが、私もなんとなくあせってしまいます。

 海外留学をするということで、AIUの保険に入っています。一時帰国に必要だった費用を返金してもらえるものなので、電話したところ、父の発病が留学を始める前だという理由で返金してもらえなさそうです。出発時の父の容態から考えると、今回の訃報は急なものでした。このようだと、交通事故にあうなどが原因でないと、返金の補償はなさそうです。正直、AIUの一時帰国補償では役に立たないのでは?、と思わされました。
 急な帰国だったので、十数万ほどかかり痛手です。とりあえず、来年のヴルカヌス生には、保険を選ぶときによく考えるようにアドバイスします。

 そういえば、今日、寿司を食べました。昨日はお好み焼き。うーん、日本食☆

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2009年9月19日土曜日

職場の人達

 今日はアヴェイロに来てから初めての雨の日でした。普段は自転車で通勤しているのですが、今日はバスを使いました。不便なところに会社があるのでバス停から長距離歩く必要があり、さらに、本数が少ないことも重なり、7時20分のバスに乗らなければなりません。といっても、日本にいたときにくらべたらだいぶ遅いのですが…。

 会社の人がかわいがってくれます。

 今日は融解工程で仲良くなったおじいちゃんが仕事を見せてやると言って、鉄を移動させる乗り物に乗せてくれました。また、一緒に昼ごはんを食べた人にはカフェをおごってもらいました。さらに、帰りにバス停でバスを待っていると、職長が車で家まで送ってくれました(ちなみにこの職長はエヴァンゲリオンが好きらしいですw)

 役に立ってもいない私にみなさん優しいです。来週はもっとがんばります。

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2009年9月18日金曜日

新たな住人

 新たな住人が入ってきました。

 新たに入ってくるポルトガルの学生とポルトガル語で話して、ポルトガル語を鍛える…、つもりでしたが、入ってきたのはポーランド人2組です。どうも、入る予定だったポルトガル人はいなくなったようです。2人ともポルトガル語は話せません。というわけで、英語で話しています。

 ふたりはEUの交換留学プログラムでポルトガルに来ているようで、半年間ほどアヴェイロ大学で勉強するそうです。ポルトガル人と住むよりある意味ではより国際的な交流を持てることにでもなるのかとも思えます。

 まだ二人の特徴をつかめていませんが、徐々にわかってくることになるでしょう。


 最近は仕事が疲れます。今日、初めて朝の会議で発言しました。また、がんばって改善案などを説明して、取り入れるように説得しようとするのですが、説明しきれないため、なかなかうまくいきません。とりあえず、不安を常に持ちながら挑戦しているためか、精神的に疲れます。夜の睡眠も遅刻を恐れて2時とかに起きるほどあまりよくありません。

 それでも、ちょっとずつ前には進んでいるような気がします。最近はお昼ご飯のときに他人と会話できるぐらいにはなってきたので、もう少ししたら仕事も何かできるようになるかもしれません。以降ご期待ください。

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2009年9月17日木曜日

人の目を見て話す

 昨日、煮豚を作ったので、今日はラーメンを食べました。

 今、新しい住人がきました。詳しくはまた後日。

 今日、フランス人の上司とお昼ご飯のときに話したのですが、彼もポルトガルに来るまではポルトガル語ができなかったそうです。それならどうしたかというと、とにかく相手の目を見て話したそうです。主題さえわかっていれば、相手の目を見ていれば、「それは私の責任じゃない」とか逃げようとしているのがわかったそうです。これはどの国にいっても通じることだから、「きっと日本でも仕事できると思う」とも言っていました。

 そして、今ではポルトガル語をだいぶ話せるようになってしまったので、逆に相手の目を見て、表情などから心理を読み取るのが減ってしまい、よくないことだと言っていました。

 同じように異国で働くものとしては良い話を聞けたように思います。

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2009年9月16日水曜日

ポルトガルのトイレ大王

 ポルトガルのトイレ大王の称号を得るべく、爆走中です。

 あいかわらず、仕事という仕事を特に渡されないので、仕事をしている感じがしません。でも、今日はトイレプロジェクトのための打ち合わせを清掃会社の人も交えて行いました。

 現場主義にのっとるべく、トイレで色々と現状を話し合ったのですが、なかなか難しい問題がありそうです。

 というのも、そもそもポルトガルでは学生は掃除しません。日本人のように小学校からずっと学校を掃除してきたものからすれば、不思議な感覚です。また、大学生などになって一人暮らしをしても多くの場合、家政婦さんがいるので、掃除をしても自分の部屋だけです。公共の場所を掃除する経験は皆無のようです。

 といっても、ポルトガルの女の人はきれい好きと聞きます。実際にホームステイ先のおばあちゃんはいつも家中をきれいにしていました(私の部屋も含む)。どのように掃除を覚えるのでしょうか?

 日本では掃除の結果である「清潔」だけでなく、「清掃」という行為自体も大切になるぐらい、ある意味掃除が宗教化されています。この違いは大きく感じ、どのように清掃の大切さを伝えるかは難しいものです。なんにしても、自分の場所でなく、他人との共有場所をいかにわかりやすく3S「整理、整頓、清掃」するかは、会社としては重要なところのはずです。

 WCM(ワールド・クラス・マニュファクチャリング)というプログラムで会社に呼ばれたのですが、やっていることはトイレ掃除ですw でも、トイレのレベルも世界のトップを目指すことは悪くありませんよね?


 どうでもいいことですが、小学校や中学校でしっかり掃除の仕方や心得を教えることは、将来の役に立つことと思うようになりました。やはり、学校で教わることって、勉強だけじゃないんですね。

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2009年9月8日火曜日

やっぱり仕事は難しい

 やっぱり仕事は難しいですね。

 まず、取らなければいけない手続きがよくわかりません。ポルトガル語だと質問するのも精神力を使います。さらに、実際に自分にできることってよくわからないんですよね。他人の力を借りるにしても誰の力なら借りられて、どんな力があるのかもわからない。

 自分のだめっぷりはもちろん感じますが、それでも良い勉強だと思ってがんばってはいます。ほんと、こんなに難しいものとは…。


 結局、私のまわりで今年のヴルカヌス・イン・ヨーロッパプログラムに申し込む人はいなさそうだ。せっかくの面白いプログラムなのだが、やはり申請書類にある英語の小論文が壁になっているのだろうか? まぁ、あの小論文ぐらいを嫌がっていたら、異国で仕事するのなんか面倒で面倒でたまらないだろうけれど。ちょっと残念です。

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2009年9月5日土曜日

新しい仕事は5S

 企業研修の2週目が終わりました。はい、まだ何もやっていないです。

 ちなみに、確認のために書いておきますが、私はヴルカヌス・イン・ヨーロッパプログラムに参加し、ポルトガルの鋳造工場でインターンシップをしています。ポルトガル語はリスボンで4ヶ月間足らずほど勉強しました。

 工場を理解するためにと融解工程の職長についていたのですが、今、融解工程は忙しく、職長は色々と見回る必要があり、会議にもたくさん出席しなければなりません。会議について行くことがゆるされているのですが、正直なところ、彼らが会議で何を言っているのかがわかりません。

 朝の会議もマネジャーが帰ってきたので、しばしば緊張感もただよう良い会議になっているのですが、いかんせん内容についていけません。発言することがないだけではなく、何を言っているのか理解できないというのは大問題です。こんな出席する資格なしの若造をいすがしばしば足りなくなるような会議室においていただいて、申し訳なくも感じています。

 話をもどしますが、融解工程の職長は私に気を使って、忙しかろうが質問などには丁寧に答えてくれます。それでも、質問する量にも限界があり、しかも仕事を与えられていないので、ただ金魚のフンのようにしているだけで、他の人が働いている中、私は暇そうに工場内をプラプラしているだけというのは、どうもいい気がしませんでした。

 でも、プラプラしているからこそいくつか気づくものもあります。そして、ちょうど朝の会議で課題にあがっていた(はずの)ことと、気づいた点が合致していたので、上司に相談してみることにしました。

 「5Sをやらしてください。」

 ちなみに、私の5Sは在庫管理とかではなく、トイレなどの清掃関連という、もう理系もくそもないような内容です。日本人がポルトガルまで来てトイレ掃除をするというのは、させるほうも少しとまどうものかもしれません。それでも、私がこの5Sに取り組む利点を上司に説くと、すぐに上司はOKをくれました。

 今、取り組みだしたところなのですが、いかんせん計画表を書くのも辞書とにらめっこしながら書く必要があり、何をするにしても誰に相談すればいいのかわからないという仕事のできないっぷりをはっきしていますw

 こんな清掃活動みたいなのが楽しいかって思われるかもしれませんが、楽しいです。5Sは工場運営の基礎にして奥義みたいなものだと思うんです。成功させるには必ず全員の協力を必要とします。しかも、これを他国の文化の中で経験できるって最高じゃないですか? 正直、成功させる自信があるというわけではないですが、5Sは日本のオリジナルな分、日本人という自分の特性を生かした仕事をできたらと思います。

 最後に、上司にクリスマスなども日本に帰ることができないことを言うと、「じゃあ、クリスマスは私の家に来なさい」といってもらいました。やさしい人で良かったです。クリスマスのバカリョウ(たら)料理を体験できそうです。ちなみにポルトガルの伝統的なクリスマスではターキーよりもバカリョウを食べるそうです。

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